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【ヴェノム:リーサル・プロテクター】ヴェノム入門【ネタバレ感想】

 

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こんにちは、ふじちゅんです。

 

なんだかんだMARVELコミックのレビューを避けていたのは、どれからレビューしようかずっと悩んでいたからです。

 

で、今回レビューするのは、ShoProBooks(小学館集英社プロダクション)出版の「ヴェノム: リーサル・プロテクター」です。

 

 

僕のアメコミ遍歴はまたの機会に語るとして、現時点で1番好きなキャラクターはヴェノムです。

 

ヴェノム好きって言う人は、僕含めミーハーに見られがちな気がしなくもないんですけど実際今も大人気なわけですが、それはやっぱり実写映画の影響が大きいと思います。

デッドプールにも同様のことが言えそうですけど、ピークが過ぎた感じは否めません。

 

それにしてもデッドプールはあれだけ人気になって邦訳本も毎月のように出ていたのに対して、ヴェノムは邦訳本がなかなか出版されません。

 

理由は知りませんが、僕が思うにヴェノムのファン層はデッドプールのファン層と比べて原作コミックを読まない(買わない)のかなと。

※単純にアメコミブームがデッドプールの頃より落ち着いているのかもしれませんが……。

 

この辺の話は考察するのが楽しそうなのでいずれ別の記事にて語りたいです。

 

さて、そんな数少ないヴェノム邦訳本の中で今回は「実写映画の原案でもある、ヴェノムが初めて主役として登場する話」の「ヴェノム:リーサル・プロテクター」です。

 

ざっくりあらすじ

ヴェノム(エディ・ブロック)は公園で暴漢に襲われていたホームレスを助けていると、戦闘中に地下に隠されていた街へ迷い込む。

その街を巡ってヴェノムは(ロナルド・トリース率いる)悪い組織と戦う。

そんな中、ヴェノムに息子を殺された男(オーウェル・テイラー)が組織的にヴェノム襲撃を計画する。

さらにヴェノムの種子を利用して新たなシンビオートを生み出そうとする悪者(カールトン・ドレイク)も現れる。

 

ネタバレあり感想

要素が多くてあらすじにどこまで書いたらいいのか悩みましたが、とりあえずヴェノムと対峙するキャラクターとその目的を整理してみましょう。

 

ヴェノム(エディ・ブロック)は公園の地下に隠されていた街に住む人々を守りたい。

そして仲間として認めてもらい、そこに住まわせてもらいたい。

しかし一度断られたので、街の人々の脅威を排除して信頼を得ようと企てる。

 

ロナルド・トリースは地下の街と共に隠されている金塊が欲しい。

(金塊の存在は知られておらず、公にバレると自分の物に出来ない)

 

オーウェル・テイラーはヴェノムに息子を殺されたので復讐したい。

(復讐のために息子の友人等で構成された部隊「ジュリー」を創立)

 

カールトン・ドレイクは金持ち向けのシェルターを作ってそこに最強の警備員を置きたい。

(シンビオート警備員を作るためにヴェノムからシンビオートの種子を採りたい)

 

スパイダーマン(ピーター・パーカー)はヴェノムが悪さをしていると思い込んでヴェノムを追う。



……こんなところでしょうか。

 

ミニシリーズなのに敵が多過ぎる!

 

話としては面白いんですけど、どれも中途半端といいますか、ヴェノム復讐部隊のジェリーもヴェノムから生まれたシンビオート軍団も活躍が物足りない印象でした。

 

特にジェリーは決着がつかずに後で再戦するらしいんですけど(解説書参照)、そもそも今回無理に出てこなくても良かったのでは……と思ったり。

※トリースとドレイクは協力関係にあるけど、テイラーは完全に独立してるので。



ヴェノムは弱者を守るためなんて言いながら戦ってるけど、結局は指名手配中で居場所が無いから安住の地を求めて(地下の街に居座りたいから)っていう目的が自分のためじゃん!って思ったり。

※住む場所欲しいはもちろん「ついで」だと思いますが。

 

あとはスパイダーマンが休戦協定をヴェノムと結んでいるにも拘らず、ヴェノムが悪さをしていると思い込んで先走りすぎな印象でした。

ヴェノムの誕生を自分の責任だと言いながらなので、良く言えば「責任感が強い」んだと思いますが……。

 

実写映画の公開にあわせて出版されましたが、映画を観て好きになった人が読むと「ちょっとイメージと違う」ってなるんじゃないかな、と思いました。

(ヴェノムとエディの友情?みたいな要素は映画ほど濃く描かれていません。シンビオートのヴェノムとしての台詞もほぼ無いですし)



なんだかネガティブな感想ばかりになってしまいましたね。

もちろんポジティブな感想もあります。

 

ヴェノム視点とスパイダーマン視点で「ヴェノム」と「エディブロック」について語られるので、ヴェノムのオリジンでもないのにそのキャラクターについて知ることが出来ました。

 

具体的に言えば、スパイダーマンの「ヴェノムを宇宙から持ってきてしまった」というちょっとした回想から、今作で明かされる「エディブロックの幼少時代」まで大小様々な情報が散りばめられています。

 

これはちょっと思ったことなんですけど、キャラクターの説明口調が強いです。

なので状況が分かり易く、アメコミ初心者にも優しい気がします。

 

そして超個人的な嬉しい要素としては「スクリーム」がシンビオート軍団の中でも比較的活躍シーンが多いことでしょうか。

現行誌でも活躍中(中の人は違いますが)で、最近最注目されているキャラのオリジンとして見過ごせません。

 

シンビオートキャラは全体的に凶暴ですし、大胆で迫力のある戦闘が注目ポイントです。

ジェリー戦もシンビオート軍団戦も、アクションシーンは楽しめました。



総評としては、一見の価値ありです。

 

映画もなんですけど、キャッチコピーが「最悪」のくせに善の面に焦点の当てられた話になってるんですよね。

(それが悪いって話じゃなくて、どちらかと言うとキャッチコピーに対する不満です)

 

そういう話を読みたい人にはオススメで、逆にスパイダーマンヴィランとしてのヴェノムを見たいならオススメしません。

 

余談ですけど、邦訳で出ている「ベストオブスパイダーマン」みたいなのかな?と思ってるんですけど、「MARVEL VERSE VENOM」が邦訳で出ないかなぁと思ってます。

 

おしまい。